ガラス作家が手がける、酒瓶のアップサイクル「bottle origin」シリーズ
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新たなものづくり、アップサイクルとは?
アップサイクルとは、不要になった物や廃棄物(ごみ)となったものを、新しいデザインやアイディアによって、そのモノが持っている形・特徴などを活かしながら、そのモノに新しい価値を与えたり別のモノに作り変えるといった、サスティナブルな(持続可能な)ものづくりの方法論のことです。
廃棄物(ごみ)を原料に戻し資源として有効活用したり再生して利用するリサイクルとは違い、そのモノの本来の姿や特徴を活かしながら手を加えることでより良いものにして価値を高めることがアップサイクルの大きな魅力です。
環境や人に優しいものづくりが求められる今、アップサイクルは新しくより良いものづくりのあり方として、世界中でも大きな注目を集めています。
ガラス作家が手がける、酒瓶を使ったアップサイクル
「bottle origin」シリーズ
使用後の酒瓶を使用したアップサイクル作品として、富山県の老舗酒造メーカーで、ウイスキー製造も手がける若鶴酒造とガラス作家・木下宝、そして観光地域づくり法人・(一社)富山県西部観光社 水の匠のコラボレーションによるオリジナルギフトセットが生まれました。
木下宝 氏:制作のきっかけは、富山県氷見市にあるワイナリーSAYS FARMさんとの出会いでした。山を切り拓き、木を育て、ワインを作るという、一本のぶどうの木を育てるところから始まるワインづくりに感銘を受け、一本のワイン瓶からできる作品づくりを考えました。
空き瓶のほどんどは、回収された後、ふたたび瓶になるもの、建材の一部になるものなど、再利用の道をたどります。「bottle origin」は、その再利用方法の一つとして、一本の瓶そのものが持っている個性(形状や色)を残しながら、別の容器に仕立て直した作品です。瓶の痕跡を感じてもらえたらと思います。
ガラス作家「木下宝」氏
学生時代、窯芸硝子を専攻したあと、富山ガラス工房で吹きガラス技術スタッフとして働き、その後独立して、「Simpleglass.」という屋号で活動中。
なんでもない、普通の透明グラスを吹いているときがしあわせです。
フタには尾山製材で厳選したナラ材を使用
bottle originのフタモノシリーズでは、フタの素材として、木、錫、真鍮などいくつかの種類の材を使っています。その中で、木のフタは、富山は朝日町にある尾山製材で厳選した、スポルティッドのナラ材を使用しています。尾山さんが選び抜いた虫食いナラ材ですが、フタにしたときにさらにいい表情がでるように、木下宝さんが実際に尾山さんの製材所に伺って、さらに材を選んでいます。
緩衝材は天然素材・木毛(もくめん)に
商品を箱に収めるときの緩衝材には、木屑を活用した天然素材である木毛(もくめん)を使用しています。
これまで緩衝材はおもにプラスチック製のものを使用していましたが、木工作業をした際に、木の削り屑が緩衝材に使えるのではと思い、富山は氷見にある岸田木材さん(富山の杉活用協議会)に相談し、実際に工場の方で削りの様子を見学したところ、緩衝材使用として問題ないことがわかりました。ただ、乾燥や選別など手間がかかったり、定期的に数量は望めないため、まだまだ安定供給は望めないのですが、少しずつでも緩衝材の世界が変わることを願っています。
「bottle origin」
(アップサイクル×サンシャインウイスキー プレミアム)
「サンシャインウイキー プレミアム」は、北陸でただひとつのウイスキー蒸留所 三郎丸蒸留所の本格ブレンデッドウイスキー。1953年の誕生以来、地元で愛され親しまれてきた「サンシャインウイスキー」の半世紀ぶりとなる新たなブレンド。自家蒸留モルトを含むモルトウイスキーはヘビーピーテッドタイプに拘った、スモーキーかつマイルドな飲み口のウイスキーです。ハイボールにすると心地よいスモーキーさが口の中にさわやかに広がります。
そんな、「サンシャインウイスキー プレミアム」の瓶をアップサイクルして、瓶とナラ材の味わい深さを感じられるナッツ容器が生まれました。ぜひ、セットのスモークナッツwith能登塩を入れて、サンシャインウイスキー プレミアムと一緒にお楽しみください。